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2016年8月24日 (水)

病識を持たせられるか?

Yが認知症と診断された当初、Yに病識を持たせようと試みた。病識とは「自分は病気である」という自覚のことだ。NHKで紹介された事例に影響されたのだった。
その事例では、「自分は認知症だ」ということを自覚し、周囲にも公開して、仲間の協力も得ながら治療に取り組んでいた。その結果、認知症の進行も標準よりかなり遅らせることができていた。そういう治療を夢見たのだった。
しかし、自尊心の強いYにはそんなことは無理だった。「あなたの方が物忘れはひどい。それを棚に上げて人を病人扱いするな」と怒る。本人にはとても受容できることではなかったのだ。薬の服用も拒否した。
病識を持たせようと強いることは百害あって一利なしとあきらめた。それ以降は逆に、失敗してもそれを意識させないように、また、「自分は正常だ」と常に思わせるように、応対している。
口には出さないが、本人はやはり自分の能力低下を感じている。大きな不安も抱えているだろう。むしろ、「そうではないよ、それで良いんだよ。正常だよ」と思わせてもらえる方が、心が安らぐはずだ。その方が、二人の生活も平穏に進む。
薬は、健康維持のためのサプリと称して、いろいろなサプリにしのばせて服用してもらっている。

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