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2016年10月25日 (火)

バージンココナツオイルと精製(RBD)ココナツオイルの違い(ケトン値グラフ付き)

  9月25日の記事「匂いのないココナツオイル」で、ココナツオイルにはバージンタイプと精製(RBD)タイプがあることを書いた。私はRBDタイプを使っている。ネットで見ると、バージンタイプが良いというココナツオイル解説記事もある。両者の成分はどのように違うのか。答えは「差はない」だった。

 きちんとした成分比較のデータを見たいものだと思って探していたら見つかった。マニラ大学の化学分析センターの報告だ。文末に参照文献を示しておく。(フィリッピンはココナツオイルの主要生産国で、ココナツオイルの技術や品質管理にも力を入れている。)
 
 この論文によれば、バージンココナツオイルと精製(EBD)ココナツオイルの成分構成に差はない。(ココナツオイルの成分構成については10月21日の記事に記した)。
 
 この論文では市販のココナツオイルを分析した。バージンココナツオイルにも精製(RBD)ココナツオイルにもそれぞれ数種の製法がある。製法の異なるココナツオイルを集めて調べたのだ。製法にかかわらず、また、バージンかRBDかにかかわらず、成分はほぼ同じだった。ココナツオイルの成分構成はかなり安定していると言える。
 
 この論文の結論は、名前を隠したココナツオイルを渡されたとき、成分分析ではそれがバージンがRBDか判別できないという意味だ。
 
 この研究の目的は、こういうことだった。フィリピン政府がバージンココナツオイルの標準を作ろうとした。(従来の標準はRBDオイルに関するものだった)。その際に問題となったのは、「バージンオイルとRBDオイルは何が違うのか」という点だった。これがはっきりしないと、新しい標準を作る意味がない。この研究はその問いに答えるための行われたのだ。そして答えは「違いがない」だったのだ。
 
 正確に言うと微妙な違いは発見された。バージンココナツオイルは水分量、揮発性有機物、遊離脂肪酸がRBDオイルよりやや多かったのだ。多いと言ってもこれら三つを合わせても0.5%に満たない。この中に、あのココナツオイル臭も含まれるのだろう。
 
  中鎖脂肪酸の摂取を目的とする限り、バージンオイルでもRBDオイルでもかまわないという結論だ。
 
  データ上の差はないながら、私の体で測ると差はある。一回の測定だけなので信頼性は低いが。

Rbd_coconutoil

Virgincoconutoil

ピークの位置が2時間ほど違う。この違いは、MCTオイルと混ぜたときにもある。

Mixoil

Mctvirginco

バージンココナツオイルとMCTオイルの混合物の方が1時間ほどピークが早いが、ピークの値は低い。

 
 
 
参照文献:
Fabian M. Dayrit 他(2007) Standards for Essential Composition and Quality Factors of Commercial Virgin Coconut oil and its Differentiation form RBD Coconut Oil and Copra Oil, Philuppine Journal of Science 136(2): 119-129,December 2007
 
 

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