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2016年11月20日 (日)

ケトンエステル

  ココナツオイルやMCTオイルを呑むのは、その中に含まれる中鎖脂肪酸が肝臓でケトン体になるからだ。やや回りくどい。しかも、ケトン体になるのは肝臓に入った中鎖脂肪酸の一部にすぎない。
 
  では、ケトン体を直接摂った方が効果的ではないか。それを可能にするものがケトンエステルというものだ。
 
  ケトンエステルはOxford大学のVeech博士が開発して、試験的には患者にも使われている。Maryの夫にも提供されていた。
 
    ケトンエステルの魅力は、ケトン値を上げられることだ。5mM/Lかそれ以上になる書いてある。ココナツオイルやMCTオイルではせいぜいその10分の1の0.5mM/Lだ。5mM/Lになると脳のエネルギー必要量の3分の2くらいを賄えるそうだ。しかも、ケトン値がこのくらいの濃度になると、神経細胞の修復も期待できる。(ネズミの脳では確認されている)。
 
  また、ココナツオイルやMCTオイルのようにお腹を下すという問題もケトンエステルにはない。
 
  ケトン体はアルツハイマーだけではなく、神経変性性疾患一般に効くと期待されている。パーキンソン、ALS、テンカン、多発性硬化症などだ。自閉症にも効くという話もある。だから、ケトンエステルのことを第2のペニシリンだと大げさに持ち上げて書いた記者もいる。
 
  しかし、これが、薬品として実用化されるにはまだいろいろ課題がある。
 
  まず、値段を下げる必要がある。薬ではなくエネルギー源だから、毎日ある程度の量を呑むことになる。高くてはとても使えない。量産されれば安くできると期待される。また発酵技術で作る研究も進められている。
 
  次に、臨床テストで効果と安全性を確認して、FDAの認可を取らねならない。これには大きな金がかかる。
 
  ケトンエステルを開発したVeech博士は学究肌で、予算獲得などは苦手なようだ。予算獲得のためにMary Newportが政府の要人と会ったりしているが、まだ予算獲得には成功していない。そもそも、Mary Newportが1冊目の本を書いたのも予算獲得のための啓蒙書として書いたのだった。
 
  Yのためにはもう間に合わないと思うが、ケトンエステルが早く実用化されることを私も願っている。
 

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