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2016年11月24日 (木)

私との会話と他者との会話の違い

  近くの床屋に行って、Yの意外な側面について聞いた。

  その床屋はシニアの女性がやっている。Yの洗髪や顔そりもそこでやってもらっている。先日もYの洗髪をやってもらった。床屋の女主がその時の話をしてくれた。
 
  床屋さんと話すときのYの会話では、固有名詞がたくさん入っていたり、状況説明がちゃんとできていたりしていることに驚いた。
 
  ドライヤーの途中で、「アサノさん、その辺でいいわ」と名前で呼びかけている。(私との会話では、アサノ床屋に行ってくる、と言っても通じないのに)。
 
  「今まで行っていたXXデパート(固有名詞)の美容院に行っていたのだけど、そこの階が改装された美容院がなくなったの。そのあとにはニトリが入ったのよ。」(固有名詞が二つ入っている。私からXXデパートとかニトリと言っても通じないのに)
 
  「新しく行き始めた美容院は、手前に男の人がやっている美容院があって、その奥にある、お爺さんが店主の美容院なの」(位置関係や店の特徴を正確に言っている。私に対してはそのような説明はできない)。
 
  私との会話では、そのような固有名詞は一切出てこない。「あの、その、あれ」だ。失語症が出ていると思っていたのに、固有名詞の記憶は脳の奥深くに生きていたのだ。また、店の特徴や位置関係をはっきりと説明している。(私との会話ではそのような説明は全くできない。自分の移動経路の説明はおそらく2歳児にも劣る。)
 
  私と話すときと、他人と話すときは使う脳の回路が違っている感じだ。どこかに生きている脳がいる。
 
  似たような印象を受ける場面は別にもある。電話で友人と話すときのYはしっかりした話し方をする。相手はYが認知症だとは思わないかもしれないくらいだ。
 
  (私の勝手な想像: アルツハイマー患者の脳の写真を見ると左右で委縮の度合いが全く違うものがある。私との会話は委縮した方の脳で行い、リラックスした状態の床屋さんとの会話(それとも、外部の人との緊張した会話、というべきだろうか)はもう一つの脳でやっているのだろうか。そう思いたくなるような違いだ)
 
  担当医が、「家で二人で話すだけではだめですよ。他人と話しなさい」というのは正しいのだ。そのために、ケアプラザの集まりに誘ったり、デイサービスに行かせようとしているのが、本人が受け付けてくれないので実現できていない。
 
  何とか、生きている方の脳を表に出す方法はないものか。
 

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