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2016年12月23日 (金)

認知症の人が言うことは絶対に正しい

  ある人の講演で記憶に残った話です。ある認知症コールセンターの壁に、「認知症の人が言うことは絶対に正しい」と貼ってあるのだそうです。それ以来、私もYと話すときにこのことを意識しています。

  以前、脳の分散処理とインタープリターのことを書きましたが、インタープリター作り上げたストーリーは自分にとっては真実であり、事実であり、間違いのないものと感じられるようです。
 
  それを否定されることは、当人にとっては理不尽であり、ストレスのかかるものです。
 
  だから、認知症の人が言うことはまずいったん、(どんなに変なことでも)そのまま受け入れる。受け入れて話を進める。これが大事なことだと思います。
 
  Yはもともと、自分に向けられた反論には激しく立ち向かい自分の正しさを通そうとする性格でした。認知症になって言葉は忘れても、そういうスタンスは変わらないようです。だから、Yに対しては特に、Yの言うことは正しいという前提でいったん話を引き取ることが大切だと思っています。そこを誤るとお互いに非常に疲れる日々になることでしょう。
 
  介護のプロの方々の対応を見ていると、その辺の対応が実にうまいなぁと思わされます。
 
  また、「介護はその人の尊厳を守ることだ」と、新聞で語っているプロがいました。認知症の人の話を正しいとして受け止めることは、その人の尊厳を保つことでもあるでしょう。(口を開くたびに、「またそんな馬鹿なことを言って」と否定され続けるのは人格を否定されるようでつらいことでしょう)。
 
  Yが比較的穏やかな日々を過ごしてくれているのは、一応、尊厳を保てている感じなのかな、と思っています。
 

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