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2016年12月 1日 (木)

中鎖脂肪酸の効き方に二通りある?

  日清オイリオの研究者の講演を聞いた。日清オイリオは、料理用の油でおなじみの会社だが、私が使っているMCTオイルやその応用製品(メモリオンなど)など、中鎖脂肪酸関係の製品のメーカーでもある。自宅近くのケアプラザで、健康寿命を延ばすための栄養改善をテーマとする講演が行われたのだ。講演は盛況だった。
 
  講演の後半では、中鎖脂肪酸が認知症の症状改善にも効くらしい、ということが事例とともに紹介された。
 
  その事例、および、いただいた資料に示された種々の事例を見て、Yの例に基づいて中鎖脂肪酸の効果を見ると誤ることに気が付いた。Yはむしろ例外的な例なのかもしれない。
 
  Yの場合は中鎖脂肪酸が頓服薬的に効く。つまり、血中のケトン体濃度が上がっている間だけ効く。ケトン体濃度が下がると認知症の素顔が出てくる。飲み続けているうちにだんだん良くなってくるという漢方薬的累積効果は感じない。
 
  これは、脳の糖尿病説で説明しやすい。つまり、糖をうまく利用できなくなってガス欠状態になった脳細胞が、ケトン体という代替燃料を得て、ガス欠から脱しているのだ、という説明がつけやすい。
 
  他方、今回いただいた多くの事例では、1日1回6gを摂取し、それを続けることでだんだん症状が良くなっている。漢方薬的に効いてきている。
 
  これは、脳の糖尿病節では説明しにくい。以前、同社の製品メモリオンの効果を報告(2016.9.22)したが、1回の摂取で血中のケトン体濃度が上がっている時間は4時間ほどしかない。その間はガス欠が緩和されているだろうが、残りの20時間はガス欠状態に戻っている。そのとびとびの4時間の効果が日を追って累積されていくのはどういう機序によるものだろうか。
 
  (ケトン体が神経細胞を修復するという報告もあるのでその効果かも、とも考えたくなるが、そういう動物実験はずっと高い血中ケトン体濃度で行われている。)
 
  摂っている中鎖脂肪酸の量も全然違う。事例の1日6gに対してYは75g摂っている。MaryOil(2016.9.7参照)を1日100ml摂っているので、その中の中鎖脂肪酸の量を計算すると75gになるのだ。それだけ摂るためにはかなり無理もしている。
 
  そういう無理な摂り方をしなくても多くの人に効果があるというのは、とてもいい話だ。また、そういう少量では効果が見られない人でも、あきらめるのは早い。Yのような効き方が残っているかもしれないのだ。
 
  いずれにしても、2通りの効き方があるということは頭に入れておくべきだ。
 
 
 
 

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