« この1年の変化: 介護サービスへのなじみ | トップページ | エコでないはなし »

2017年6月 3日 (土)

徘徊で人のお世話になりました


にほんブログ村   今日の午後、知らないうちにYが出かけてしまいました。

 午後2時、Yが2階への階段を上がるのを見ました。2階には寝室があり、Yはそこで着替えなどもします。
 
 午後2時半、降りてこないので、昼寝をしているのだろうと、見に行きました。Yの姿が消えていました。Yが出て行ったことに私は気づかなかったのです。
 
 GPS携帯は持参していないので、どこに行ったか見当が付きません。近くの生協やスーパー、および、その往復の経路を探しました。また、最寄り駅の商業ビル3棟も探し回りました。見つかりません。あきらめて、警察に届けました。届けは県内に同時通報されます。
 
 1時間後に、隣の行政区の警察から電話がありました。Yを保護している。すぐ家に戻れ、という電話でした。私はまだ最寄り駅まわりを探し回っていたので、20分ほどかかって家に戻りました。
 
 家の前にはパトカーが待っていて、人だかりがしていました。
 
 所定の用紙に署名捺印をすると、Yがパトカーから降ろされました。警官はYに「良かったね」とやさしく声をかけてくれ、Yは緊張感もなく上機嫌でした。
 
 聞けば、家から程遠くないところにあるガソリンスタンドの人が通報してくれたとのことでした。そこにお礼に伺うと、「奥さんが迷い込んでこられたが、話が通じないので警察に連絡しました。」とやさしい笑顔で説明されました。警察を待つ間に事務所に通され、ペット飲料のお茶までいただいていたようです。(Yが持っていいました)。
 
 今回思ったことは、多くの方が、認知症への対応の仕方を心得られているということでした。
 
 ガソリンスタンドの方がそうでした。パトカーの警官も、「良かったね」と言うだけで、「もう勝手に出ちゃだめだよ」などとの説教・指導は一切していませんでした。認知症j対策の教育を受けているな、と感じました。
 
 二年前はまだそうでもありませんでした。Yが徘徊で、警察のお世話になり、迎えに行ったときに警官は本人の前で「痴呆症ですね」と言っていました。
 
 1996年に出版された「老い方の研究」(佐江衆一)は介護への言及が多い本ですが、認知症という言葉は出てきません。痴呆と呼んでいます。
 
 「痴呆」ではなく「認知症」と呼ぶことにしようと提案されたのは、2004年の年末でした。でも2年前の警察ではまだ、「痴呆」と呼ぶ人がいたわけです。
 
 認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)が作られたのは2012年、ほんの5年前のことです。
 
 省庁横断的な取り組みに広げた新オレンジプランができたのはほんの2年前(2015)のことです。これにより、認知症と共存する社会を作るための幅広取り組みが加速されたのです。
 
 今から8年後の2025年には日本の認知症患者の数は700万人になると予想されています。病院や介護施設に囲い込んで対処できる数ではありません。認知症と共存できる社会を作るしかないのです。
 
 そのための啓蒙が急ピッチで進められています。デパートの店員さんなどは認知症に関してよく訓練されているなと感じます。今日のパトカーのお巡りさんの対応も「教育されているな」と感じられるものでした。警察も2年前にYがお世話になったときとはだいぶ変わっているのでしょう。ガソリンスタンドの男性も多分何らかの研修を受けたのでしょう。
 
 研修で学んだ対応をしていると、自然に認知症患者に対してやさしい気持ちになるものです。今日お世話になった方々にそれを感じます。
 
 このブログをお読みいただく方々にも、「認知症サポーター養成講座」の受講をお勧めします。あちこちで開かれています。小学生相手に開くこともある、1~2時間の講座です。
 
 私は複数回受けてみましたが、講師によって内容にはだいぶばらつきがありますが、基本は抑えてくれるでしょう。認知症の人と共存せざるを得なくなる時代をゆとりをもって迎えるためのお役に立つことと思います。
__________________________________________________________________________________________________________________
 
 (まだ残念な例もあります。先日TVで見たルポでは、スーパーで万引きを繰り返す老女を警備員が厳しく𠮟っていました。あの老女は明らかに認知症でした。警備員が研修を受けていたら、きっと違う対応になっていたことでしょう)
 
 
 

« この1年の変化: 介護サービスへのなじみ | トップページ | エコでないはなし »

介護の日々」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« この1年の変化: 介護サービスへのなじみ | トップページ | エコでないはなし »