« 磯辺の1日 | トップページ | ユマニチュードのまねごと »

2017年7月25日 (火)

したいことはあるわ。でもできないの。


にほんブログ村   (Y's World を初めて読む方はこちらをご覧ください。)


  Yは時々、正常に戻ったような発言をします。先日も・・・


 Yは朝からお出かけの気配で、玄関でうろうろしたりしていました。何かやりたい様子。尋ねても、何をしたいのかわかる返事はありませんが、「お母さん」という単語が聞き取れました。「お母さん」がらみで何かしたかったのでしょう。

 その後、買い物に出かけました。スーパーで買い物を終えて、車に戻っても、Yはなかなか車に乗らず、どこかに行きたい様子。

 それでも、車に乗せて、尋ねました。

 「何かしたいことか、行きたいところがあった?」
 
 答えに驚きました。

 「あるよ。でもできないの」(それが何なのか、答えはありませんでした)

 この返事は次のことを意味しています。

 ・ やりたいことが頭に浮かんでいる(言葉では言えないが)
 ・ でも、それは「できない」と判断している
 ・ そして、それを我慢している

 かなり高度な頭の働きではありませんか。

 言葉でのコミュニケーションは難しくなっても、Yの頭の中ではまだいろいろな思いがめぐっているのでしょう。

 Yがこうやって、したいことを我慢したり、あきらめたりしていることがとても不憫です。そういうあきらめや我慢のない生活をさせたいな、と切に思います。

 Yが何をやりたいのか、Yから聞き出すことができれば、いいのですが、Yにはそれを説明することができません。

 「やりたい」ことをを聞き取れたとしても、「母や妹に会いたい」「大学の研究室で手伝いたい」などの希望はやはり「できない」ですが、そのほかの「やりたい」ことの中には、何か実現できることもあるかもしれないのです。
 
 もどかしい意識のなかで、Yが人知れず、悩んだり、我慢したり、あきらめたりしていることがやはり不憫です。
 

 

 

« 磯辺の1日 | トップページ | ユマニチュードのまねごと »

介護の日々」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 磯辺の1日 | トップページ | ユマニチュードのまねごと »